ブロックチェーンはどれほど安全か?

KokoBo 特別記事:クリス・ナイト

ブロックチェーンが次世代のITセキュリティおよびサービスの根幹になるとベンダーが約束する中、ブロックチェーンが昨今話題にならないことはありません。この技術は、ビットコインの枠を超えた広い世界で少しずつ進歩しています。ビットコインは、世間の注目を集めたいくつもの盗難事件によって、その弱点が残酷なまでに明らかになりました。しかし、ブロックチェーンは適切な予防措置を取れば、あなたのビジネスで安全に使用することができます。

ブロックチェーンは、安全な取引技術の基礎を形成するオンラインの分散型台帳の総称です。 この台帳は何百、何千ものコンピューターにわたって保存されることで不正行為を非常に難しくしています。暗号理論がハッカーによってネットワークを流れるデータの盗難を防止し、また、各製品がその他の手段によって取引を保護して特定のマーケットに役立つようにします。

仮想通貨は基盤システムとなることで有名でビジネスと産業分野に進出しています。 現在は、サプライチェーン、商品の追跡、偽造品の防止、法律や財務の記帳などで使用されていますが、他にも多くの用途が見込まれています。

安全とは言うが、どれほど安全なのか?

ブロックチェーンは、ベンダーの誇大広告が安全・安心をうたっていますが、インターネット技術、人による記録管理、意志が強いもしくは運の良い犯罪者に情報のアクセスや記録を改ざんされてしまう脆弱な結びつきに頼っています。その上、新しい技術には欠陥が付きもので、数年前は容易にスマートホームカメラがハッキングできました。また、今後ブロックチェーンがセキュリティの役割を果たしたとしても、スマートシティーのインフラが重要な攻撃対象になるでしょう。

多くのビットコイン強盗事件のように、データをどこかに格納するブロックチェーンサービスは、最悪の場合データを簡単に奪われる可能性があります。 これはブロックチェーンの欠陥ではなく、まさにデータ、記録、または通貨が常にどこかに格納されなければならないという現実によるものです。 そして弱点が存在する限り、それを悪用しようとする人が出てくるでしょう。

次に、ブロックチェーンのサイズと複雑さがあります。 まず、これがトランザクションを遅くするのでビットコインやその他の暗号ベースの取引に数秒ではなく、数日かかることがあります。このため、小売業には適していません。 適切な動力が与えられているサービスは速い一方で、関与している計算の複雑さによって常に若干の遅れが生まれます。低い性能のスマートフォンやモノのインターネットのような遅いデバイスが関与している場合は特にそうです。

最後に、私たちは誰もが一般的なインターネットの危険と向かい合っています。これは公衆サーバーやデータパイプを使うブロックチェーンシステムの管理の枠を超えています。ほとんどのブロックチェーン製品は、一連の企業をパートナーシップで結びつけているため、一社に弱点があればその他の企業がどれほど安全であっても危険にさらされる可能性があります。

また、サーバーやOSのセキュリティ欠陥、バックドア型トロイの木馬、人的ミス、フィッシング詐欺などのハッキングツールは、内部的な安全性の程度に関係なく、ブロックチェーンのオペレーションに影響を及ぼす可能性があります。 したがって、ブロックチェーンは「安全」でも、完全に防弾になることはまずありません。

とどまる所を知らないブロックチェーン

こうした懸念にもかかわらず、ブロックチェーンは、幅広い分野の市場、ビジネス、サービスの台帳として選ばれるでしょう。あらゆる運用停止や盗難に関するメディアの炎上にもかかわらず、ブロックチェーン勢いは止まりません。 また、ブロックチェーンの普及が進んで様々なユースケースが見つかっていく世の中で、この技術は発展と政治動向の中でも生き残っていきます。

一部の政府は、暗号化されたソーシャルメディアを禁じ、他の政府は、認定したバージョン(政府のスパイが監視できる)のみを使いたがるでしょう。また、どんな新しい技術も始めは娯楽やゲームに関連することが多くあります。 破滅シナリオ論者が何と言おうと、MP3、クラウド、オンラインバンキング、そして現在普及しているその他たくさんの破壊的技術が生き残りました。

強固なITでブロックチェーンに備える

広範で過剰な期待にも関わらず、ブロックチェーンサービスは次々と登場しており、あなたのビジネスに影響がある日も近いでしょう。 どのネットワークや製品を選択するにしても、大規模なサービスの一部としてインストールするにしても、十分なネットワークとデータセキュリティを確保することは、御社のブロックチェーンシステムを守るために重要です。

ブロックチェーンを使用する場合、データとビジネスのセキュリティはネットワークのアーキテクチャレベルで始まります。ブロックチェーンネットワークでは、適切な数のノードが必要で、ノードの制御レベルを強化して、ビジネスの流れを妨げないようにノードを削除、回復、追加すること必要です。

ネットワークで運用する際、プライベートブロックチェーンとパブリックブロックチェーンとでは、アクセス許可と取引管理の制御が異なります。システムがビジネスで使用するのに十分な速度を確保する一方で、取引を検証するのに十分なセキュリティと堅牢性があることが重要です。

KokoBoは、御社のシステムやデータの安全を確保し、セキュリティの問題点や弱点について最新のアドバイスを提供することができます。ブロックチェーンに関しては、その複雑さから安全に設定できない企業が多い傾向にありますが、当社がこれをお手伝いいたします。

ビジネスデータを気にすべき理由

KokoBo 特別記事:クリス・ナイト

ありとあらゆる場所に存在して光の速度で移動できるデータは、多くの企業にとって最も貴重な資源です。ただし、ビジネスの安全を確立するには、企業のデータと、存在するデバイスをしっかりと守る必要があります。

25年も経たないうちに、コンピューターのデータはフロッピーディスクやハードドライブに書き込まれてそこからほぼ外へ出ないものとなり、まるで生き物のようになりました。また、多様な役割によって更新され、たくさんの人によってアクセスされ、増加の一途を辿るデジタルサービスによって検索・実行可能になり、素早く世界を駆け巡るようになりました。典型的なネットワーク速度は、2013年には毎秒3.7mbpsだったものが今日では20.4mbpsに上り、2020年には40mbps以上に倍増すると言われています。

そんな中データは、金やレアアースよりも貴重なものになり、ビットコインの類いを通り越し、データそのものが独自の価値を生み出しました。柔軟性の向上は、知識経済、分散型ビジネス、クラウドコンピューティングなどの大きな利点をもたらしました。

10年後には、すべての情報の3分の1がオンラインで移動し、実際には全データの0.5%しか使用されないと言われています。2021年には地球上に60億台以上のスマートフォンが存在し、今年1.4ZBある世界の年間IPトラフィックは、ビデオオンデマンドとモバイルデータが牽引して3.3 ZBに達します。

あらためて、データとは?

情報はすべて、さまざまな形で飛び交っています。 電子メールで行き交うWordファイルなど、比較的静的なものもありますが、数分ごとに変わるネットの気象情報や配送車のGPSによって追跡されるアマゾンの注文の進捗状況など、より多くのデータが動的になっています。

写真、ビデオ、および音楽ファイルが、ウェブ上を飛び交うすべてのデータの大部分を占めています。 スマートフォンは、写真を撮ると今はそのままクラウドストレージに向かいます。 写真は、初期のデジタルカメラモデルでは300Kだったファイルサイズが今では8MB以上になりました。ネットフリックスやアマゾンの動画視聴では、高品質のHDビデオが約20mbpsで流れます。

データ成長の早見ガイド

オフィスコンピューティング初期の初代パソコンの頃、データは使った場所でのみ存在しました。 スプレッドシート、ワープロ文書、データベースファイルは個別の存在で、世界とは無関係なままでした。人がコンピュータに向かい、データを見て、変更して、更新し、これらすべてがオフィス内で行われました。

その後約30年で、フロッピーディスクは320 Kから1.4MBに、ハードディスクは20MBから5TBに移行しました。2005年には128MBだったメモリカードは2017年に128GBになりました。

ネットワークの台頭に伴い、ファイル上のデータは企業内のコンピュータ間で共有できるようになり、あっという間に時代遅れとなった印刷物に頼らない情報共有ができるようになりました。複数店舗やビジネスのデータは、企業の効率化のために大規模なデータセットにまとめることができます。また、ワイヤレスネットワークの登場により、どんなデバイス同士でも通信することができることをができるようになり、問題をより複雑にしています。

Windows Vistaやサーバーオペレーティングシステムのような検索可能なデータが登場したことで、ファイル内の情報を見つけることができるようになりました。キーワードがドキュメントを分類して、ビジネスがどれだけのデータをどこに保管しているかを把握できるようにしました。このような進歩から情報経済は進化して、数字に焦点を合わせたビジネス、ジャストインタイム発注や納品、スケジュールの改善を生み出し、また他方ではより注意深く労働者の効率性を監視しています。

クラウド、インターネット、モバイルデータの登場によって、どこででも誰とでもファイルにアクセス、作成、共有できるようになりました。企業はデータを金のように扱う一方で、個人はそれを飴玉のように扱い、組織のデータ管理の仕方とそれに対する個人の本音に大きな格差をもたらしています。

企業内のデータの痕跡は広く、従業員はその情報の共有方法について慎重である必要があります。しかし、モバイル時代には、ビジネスにあらゆる種類のリスクをもたらす、ユーザーが知らない新しいタイプの弱点や脅威が日頃見受けられます。

ビジネスおよび個人データの取扱が、かつてなく貴重になったからこそ、企業はデータを資産のように守らなければなりません。ですが、これはブロードバンドと簡単な流通を前にして困難で、ハッカーが熱心に盗難しようとすることも相まって、どの会社かに関わらずITがしっかりしていなければいけません。

いますぐデータを守りましょう

いまだに最も簡単な形式のデータ盗難や流出経路は、文書を送るべきでない相手に電子メールで送ることや、保護されていないサーバーやクラウドストレージにファイルを残すことです。さらに、ルーター、サーバー、オペレーティングシステムに弱点が残すこと、またはコンピュータを乗っ取るマルウェアサイトを訪問することです。

アドイン・サーバー、クラウド・サービス、エンドポイント管理、その他各企業にはいくつかの管理データがあり、KokoBoは完全でオーダーメイドの専門的なサポートを提供してお客様のデータを保護します。